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事例紹介CASE STUDY

超音波板厚測定調査

橋梁詳細調査投稿日:2020年7月7日

橋梁の定期点検では、鋼部材の腐食を定性的にとらえ評価することになっています。

腐食の広がりと深さを大小で記録し、健全度を判定します。

 

腐食は進行するにつれて鋼材を欠食していきます。

鋼製の橋梁構造においては鋼材の断面減少が進めば、強度も減少します。

定性的な評価では大まかな傾向は見て取れますが、具体的な維持管理の方向を定めるためのデータには足りません。

本来の板厚からどれだけ減肉しており強度に対する影響はどの程度か、また腐食の進行性を予測するためにはいわば定量的な計測を行う必要が生じます。

板厚を計測する方法としてはスケールやノギスによる計測が基本です。

しかしながら計測誤差が生じやすく、I桁のウエブ部分等には使用できず、計測できる部位が限られます。

 

ここでご紹介するのは超音波板厚測定器による板厚調査です。

ご覧のようにデッキスラブの下から板厚を測定することができます。

これにより橋面から浸透した雨水が腐食を進行させている可能性を検討することができます。

 

主桁ウエブの板厚も計測可能です。

計測の際は腐食がほぼ進行していない健全部と、腐食進行箇所とを比較できるデータを採集します。

表面の錆や付着物、防食塗装などは計測誤差の原因となるため適切に除去して計測を行います。